第350章 神崎さんは俺の彼女をそう評価する?

神崎暁の体が、強張った。

彼女が振り返る暇もなく、個室にいた面々はすでに笑顔を収め、居住まいを正して立ち上がっていた。

「古賀社長、高橋社長」

古賀硯司は軽く手を振り、こう言った。

「隣で食事をしていてね。君たちがいると聞いて、ついでに様子を見に来たんだ」

幹部たちは顔を見合わせた。

(いると聞いて、だって? 何をおっしゃいますやら! ここで食事をするのは会社の経費でするから、あなたに申請済みでしょうに!)

しばし互いに顔を見合わせる一同。その場に漂う奇妙な空気は、やがて示し合わせたかのように神崎暁へと注がれた。

なぜなら、先ほど『そうかな』と口にした人物こそが、高橋樹だったからだ...

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