第356章 なんて馬鹿な連中だ!

明楼グループで神崎暁を出迎えたのは、三十歳手前とおぼしき女性だった。

緩く巻いた長い髪に、小奇麗なブランドもののスーツを身に纏っている。彼女は篠原白珠と名乗った。

篠原白珠は歩きながら、今日討議すべき業務内容をテキパキと神崎暁に共有していく。その手際の良さに、神崎暁は彼女に対して悪くない印象を抱いていた。

「神崎さん」

唐突に、篠原白珠が話題を変えた。

「うちの高橋社長とお知り合いだと伺いましたが?」

神崎暁は一瞬きょとんとしたが、すぐに意図を察して答える。

「うちの古賀社長の奥様と私が同窓でして。古賀夫人のお相伴にあずかって、高橋社長とは数回お会いしたことがある程度です」

「そ...

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