第360章 神崎暁の良心の呵責

それから三日間、神崎暁は高橋樹と顔を合わせることも、その名前を耳にすることもなかった。

もし「明楼」グループの同僚たちが、どこか腫れ物に触るかのように接してきたり、物陰から盗み見るような視線を送ってきたりしなければ、初日の出来事は自分の記憶違いだったのではないかと錯覚してしまうところだった。

昼休み、社員食堂にて。

「神崎さん、うちの食堂とそちらの食堂、どっちが美味しいですか?」

高山補佐がトレイを持って神崎暁の向かいに座った。

高橋樹との関係を抜きにしても、二人は個人的に親しい大学の同窓生である。

神崎暁は彼を一瞥すると、当たり障りのない答えを返した。

「うちの事務所の方が味はいい...

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