第361章 高橋社長の彼女、この待遇

幸いなことに、高橋樹の電話が鳴った。それを合図に、高山補佐は樹の許可を得るや否や、まるで赦免された罪人のように慌ただしくオフィスを退出した。

「もしもし、母さん」

高橋樹の声色は淡々としていた。

「明日の晩、チャリティーパーティーに出席するんでしょう? もし同伴者が決まっていないなら、月を連れて行きなさいよ。どう?」

樹は鬱陶しげに眉を寄せ、単刀直入に告げた。

「古川月は気に入らない」

「じゃあ誰ならいいのよ? 月は容姿も仕事も、話し方だって立派だし、目上の人への気遣いもできるわ。何が気に入らないっていうの?」

「学歴が低い。頭が悪い」

「あの子は名門大の修士よ!」

「修士ご...

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