第381章 仲直り

神崎暁はその光景に、ただただ呆気にとられていた。

彼女は思わず正論を口にする。

「聞いた話だけれど……こういうおみくじって、普通は最初に引いた一本だけが有効なんじゃないの?」

二本目が有効かどうかはさておき、高橋樹のように自ら選り好みするのは、間違いなくルール違反だ。

高橋樹は礼儀正しい笑みを浮かべているものの、その瞳の奥には欠片も笑意がない。彼は解釈役の道士に問いかけた。

「そうなのか?」

若い道士は凄まじい重圧に晒され、返答に窮して助けを求めるように師匠を呼んだ。

現れた老道士は柔和な笑みを浮かべ、飄々とした様子で高橋樹に告げる。

「仏教では執着を戒めますが、我々道教にその...

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