第391章 彼氏がいるのを忘れる彼女

「いつから付き合ってたの? 期間は?」

「ずっと前から怪しいと思ってたのよね! 正直に白状しなさいよ!」

「まさかこんな特大スクープを最前列で拝めるなんて! きゃーっ!」

 同僚たちから矢継ぎ早に質問が飛んでくる。神崎暁は自身のプライベートをひけらかす趣味はなかったが、同僚たちの熱気を無下にもできず、差し障りのない範囲でいくつかの質問に答えた。

「確かに、他の名家の御曹司を狙うより、高橋社長の彼女の座に収まる方が確率は高いでしょうね」

 ふいに、場にそぐわない声が響いた。

 視線を向けると、そこには隣の営業部の新人が立っていた。容姿端麗で実務能力も高く、海外の名門大学卒という経歴の...

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