第393章 こちらは俺の彼女、神崎暁

神崎暁にとって、グループの株主総会への出席はこれが初めてのことだった。

席に就いている株主代表の大半は、以前高橋家の食事会で見かけた高橋家の親類縁者たちだ。その他には、国際的に名高い機関投資家の代表が数名混じっていた。

「若社長がいらっし——」

挨拶しようとした一人が、高橋樹の後ろに続く人物の姿を認めた瞬間、出かかった言葉を喉の奥で凍り付かせた。

一同の視線が、高橋樹とその半歩後ろに控える神崎暁に集中する。

「若社長、こちらの女性は——」

今日は高橋の父君が同席しているため、高橋樹は自然と「若社長」という扱いになる。高橋家の他の連中に至っては、この場において「高橋社長」などという肩...

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