第80章 古賀硯司は病気なのか?!

彼の表情管理が崩壊しかけていた。

いや、小野寺彩音のスマホがどうして古賀社長のオフィスにあるんだ?!

しかもデスクの上という場所に!

古賀硯司の指の腹が、音もなく無造作にデスクを叩いている。その様子が、園田興柏の心臓を跳ね上がらせた。

周藤啓は園田興柏に少し同情すら覚える。ボスはわざとやっているのではないかと、彼は合理的な疑いを抱いていた。

「園田さん、私の知る限り、週末の残業における三倍の給与は、インターンの分は含まれていませんよね?」と古賀硯司が尋ねた。

園田興柏は雛が米をついばむように頷く。「はい、その通りです!同僚の週末の休息を妨げたのは私の問題です。申し訳ありません、本当...

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