第84章

八雲光月、清子、そして太陽先生。彼らは世界的にその名を知られるデザイナーであり、彼らが生み出す作品は国際的な評価も極めて高い。

中でも太陽先生は別格だ。発表される作品数こそ少ないものの、その活動領域は絵画、ジュエリー、服飾、芸術品など多岐にわたる。しかも、そのすべてが限定品。それは単に高価であることを意味せず、どれだけ金を積もうとも手に入るとは限らない、真の「幻の逸品」であることを意味していた。

会場中の期待に満ちた視線が集まる中、まず八雲光月が姿を現した。

「あれは八雲先生だ!」

すぐに誰かが声を上げる。八雲光月の無精髭を生やしたラフな風貌は一般人には理解しがたいものかもしれないが...

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