第85章

白井麗子はわずかに秀麗な眉をひそめた。ステージの中央にいる以上、村上信也が自分に注ぐ視線に気づかないわけがない。

鋭く、それでいて何かを探るような視線だ。

彼が『太陽先生』の正体が本当に私なのかどうか疑っているのは明白だった。滑稽な話だ。

記念撮影が終わると、私は村上信也に向けて眉を跳ね上げてみせた。その瞳には挑発の色が宿り、化粧っ気のない端正な顔立ちには余裕さえ漂っている。

その目は雄弁に語っていた。『私が太陽先生よ』と。そこには誇示があり、挑発があった。

それを村上信也が見抜けないはずがない。

村上信也の瞳の色が濃くなり、その薄い唇が不自然に弧を描く。

その横に立っていた佐...

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