第91章

白井麗子を乗せた車椅子を押し、佳奈子はショッピングモールへと入っていった。二人は迷うことなく子供服売り場へ直行し、子供用の服を山のように買い込むと、さらに子供たちが喜びそうなおもちゃを二つ手に取った。

佳奈子の両手がふさがり、これ以上持てないという状態になって初めて、白井麗子は買い物を切り上げた。

少し考えた後、白井麗子はふと思いついたように言った。

「佳奈子さん、悪いんだけど、先にこの荷物を車に置いてきてもらえないかしら? 私、まだ買いたいものがあって」

せっかく彼女が楽しそうにしているのだ、佳奈子に水を差すつもりなど毛頭ない。彼女は笑顔で頷いた。

「ええ、わかったわ。じゃあここ...

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