第162章 哀れな女

タピオカミルクティーの店内で、北村萌花はストローを噛みしめ、恨めしげな表情を浮かべていた。

昨夜、北村萌花が佐藤健志に「良い知らせって何?」と尋ねると、彼は自分の口元を指差して、「これが良い知らせだ」と言ったのだ。

両親が何と言おうと、俺は北村萌花と一緒になる、と。

その言葉を聞いて北村萌花は感動した。その結果として、昨夜の佐藤健志はソファで寝ることになったのである。

北村萌花は深く息を吸い、頭を振って、脳内にこびりつく鬱屈した気分をすべて追い払おうとした。ふと見ると、親友の青木絵里香がスマホを見つめながら頬を赤らめている。

「何してるの? 顔、真っ赤じゃない」

北村萌花は好奇心...

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