第167章 宴の始まり

夜のヒルトンホテル。その宴会場の一フロアすべてが、青井家によって貸し切りにされていた。

青井華と青井亜由美の母娘は、オートクチュールのイブニングドレスに身を包み、絢爛豪華な装いで周囲の招待客たちと談笑している。

「青井華奥様は、今も変わらずお美しいですね。お顔に歳月の陰りなど微塵も感じられませんわ」

「青井大翔様がまた大きな契約をまとめられたとか。青井華奥様は、本当に素晴らしい旦那様をお持ちでいらっしゃる」

周囲の貴婦人たちはワイングラスを片手に青井華を囲み、世間話に花を咲かせているが、そのほとんどは彼女への称賛の言葉だった。

青井華は満更でもない様子で、顔から笑みが溢れ出るのを抑...

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