第188章 医学交流会

医学交流会の当日、研究所のゲートをくぐり、何台もの車が敷地内へと滑り込んでくる。

最初の数台の大型バスから降りてきたのは医師たちだった。老若男女、肌の色も体格も様々だが、彼らには一つの共通点がある。全員が白衣を身に纏っていることだ。

それに続く車から降りてきたのは、マイクやカメラを手にした報道陣――記者やカメラマンたちだ。

その姿を目にした北村萌花は、不快げに眉を寄せると、咄嗟に同僚たちの背後へと身を隠した。

てっきりバスに乗っているのは患者だと思っていたのに、まさかハイエナのような記者連中だとは。佐藤健志が二人の関係を公表して以来、彼女は通勤のたびに記者に囲まれる羽目になっていた。...

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