第19章 いつからこの趣味を持つようになったのか

北村萌花は怪訝な顔で、不思議そうに尋ねた。「どうして私がここにいるって分かったの?」

青木絵里香は車のドアを開け、にこやかに彼女を招き入れた。「もちろん、私の可愛い息子から電話があったからよ。『ママが困ってる』って聞いて、飛んできたの」

北村萌花は思わず笑みをこぼした。やはり光咲は頼りになる。

車に乗り込むと、北村萌花はまず子供たちに電話をかけて無事を伝えた。ナナの声を聞いて、彼女は初めて安堵の息をついた。

いつも自分を怒らせてばかりの男だが、家に大人が一人いてくれるというのは、やはり良いものだ。

「萌花、一体どういうことなの。細川翼があなたを殺人未遂で訴えるって聞いたけど...

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