第201章 家庭教育

森村奏良は頬を押さえながら森村浩人を見つめていたが、もはや言葉を発する勇気はなかった。

森村浩人は鼻を鳴らし、ソファに腰を下ろした。

「お前が言わないなら、私が言おう。お前の犯した最初の間違いは、北村萌花の提案に乗り、身の丈に合わない名誉を自分だけのものにしようとしたことだ」

森村奏良は奥歯を噛みしめたが、反論はしなかった。

すると、森村優衣が慌てて森村浩人の側に寄り、その腕にすがりついて甘えた声を出す。

「お父様、そんな言い方はなさらないで。森村奏良だって、お父様に認めていただきたくて、期待に応えたくてやったことなんです」

森村浩人は顔を上げ、森村奏良を冷徹に見据えた。

「嘘...

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