第217章 残酷な取引

北村萌花から放たれる気配は、戦慄を覚えるほど恐ろしいものだった。その瞳は、心臓を凍てつかせるかのように冷え切っている。

北村昇太は一瞬、背筋が凍るような感覚に襲われ、慌てて首を振った。

「俺じゃない。だが、言いたいことは分かるだろう? 俺なら人探しを手伝えるってことさ。それも、かなりの高確率でな」

萌花の疑念は深まるばかりだ。

「探せるって、誰のこと? 私立探偵? 警察より優秀な人間なんているわけ?」

昇太は首を横に振る。

「あいつらは警察なんかよりずっとプロフェッショナルだ。俺はただ提案してるだけさ。お前がその提案を飲むかどうかだ。……あの子をまだ愛しているなら、俺の申し出を受...

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