第219章 手のかかる子供

青井幸二はその問いかけに、どう答えていいか言葉に詰まった。

彼と対峙したあのくノ一の戦闘能力は確かに脅威だった。だが、兄の青井幸一だって負けてはいないはずだ。

青井幸一は長年アフリカで傭兵として活動し、数え切れないほどのテロリストと死線をくぐり抜けてきた男だ。その体には、無数の傷跡が刻み込まれている。

もし一対一の決闘(デュエル)になれば、あの女に勝てるのは間違いなく青井幸一だと、青井幸二は信じていた。

北村萌花は呆れたように白目をむき、青井幸一の腕をパシンと叩いた。

「今そんなこと聞いて何の意味があるのよ。弟を少しはゆっくり休ませてあげなさい」

青井幸一はバツが悪そうに頭をかい...

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