第223章 濡れ衣

佐藤健志は今後の業務について手短に指示を出すと、下村賢太と共に会議室を後にした。

オフィスに戻ると、そこにはすでに二人の警察官が待ち構えていた。

先ほど、下村賢太が耳元で囁いた言葉――『北村昇太が事故に遭いました。病院に搬送され、現在救命措置を受けています』。

会議で話題にしたばかりの男が、直後に病院送りになるとは。あまりにも出来すぎたタイミングだ。

「佐藤健志さん、またお会いしましたね」

そのうちの一人が挨拶をしてきた。

佐藤健志は見覚えがあった。昨日の黒幕誘い出し作戦にも参加していた顔なじみの警官だ。

「二人とも、掛けてくれ。北村昇太の件だと聞いたが、一体どういうことだ?」...

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