第224章 防備

青井幸一の分析を聞き終え、北村萌花と佐藤健志は顔を見合わせた。互いの瞳に、隠しきれない驚愕の色が浮かんでいる。

「本当に、あの『くノ一』だと断定できるの?」

北村萌花は念を押すように尋ねた。

青井幸一は頷く。

「以前、青井幸二に電話で確認したが、身長も体格も酷似している」

佐藤健志は腕を組み、顎をさすりながら考察を始めた。

「俺たちは今、北村昇太こそが子供誘拐の黒幕で、例のくノ一は彼に雇われた手駒だと踏んでいる。だが、その手駒が雇用主である彼を殺そうとしたってことか?」

「報酬の未払いとか?」

青井幸一が推測を口にする。

北村萌花は目を細めた。

「別の可能性もあるわ。北村...

ログインして続きを読む