第225章 機密漏洩

佐藤健志は北村萌花の表情が曇ったことに気づき、興味をそそられてスマートフォンのニュース画面を覗き込んだ。

『ブルースター製薬、白血病治療薬の開発における重要課題を克服。近日中に発売へ……』

「白血病の治療薬か。それって、君たちの研究所がずっと取り組んでいた課題じゃなかったか?」

佐藤健志が視線を向けると、北村萌花の顔色は土気色に変わっていた。

「どうした? 新薬の開発なんて一箇所の研究所だけでやってるわけじゃないだろう。他社に先を越されたのがそんなに悔しいのか?」

北村萌花は呆れたように白目をむき、怒りを露わにした。

「そんなことで怒るわけないでしょう。この薬の数式を見てよ!」

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