第228章 準備と計画

母の死の真相を突き止めること――それだけは、北村萌花にとって片時も忘れることのできない悲願だった。

当時に関わった医療スタッフたちは皆、海外へと逃亡し行方をくらませていたが、唯一手がかりのあった一人の看護師が、ついに見つかったのだ。

その看護師が証拠を提示さえすれば、北村昇太に法の裁きを受けさせることができる。あいつを残りの人生すべて、刑務所の冷たい壁の中で過ごさせるために。

佐藤健志は受話器を置くと、北村萌花を力強く抱き寄せた。

「探偵が例の看護師を見つけた。今はケリステと名乗り、R国でスキー場を経営する社長の妻におさまっているらしい。今すぐプライベートジェットの手配をしようか?」...

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