第254章 結婚式進行中

北村萌花は眉をひそめた。結婚式というおめでたい日なのに、あんな目に遭えば誰だって不愉快になる。

「どこから湧いて出たお婆さんよ、ひどすぎるわ!こんなおめでたい日に他人の不幸を呪うなんて!」

青木絵里香はシートベルトを外して車を降りようとしたが、青井幸一に止められた。

「降りるな。窓も開けるな」

青井幸一はドアをロックし、青木絵里香を厳しくたしなめてから、インカムに向かって小声で問いかけた。

「そっちの状況は?」

インカムからキツネの声が返ってくる。

「不審な車両や人物は確認できないな。あの婆さんは近くの路地から飛び出してきただけだ。――待て、精神科病院の車がそっちに向かっている...

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