第266章 マンイーターに直面する

部屋の中で、北村萌花と佐藤健志は警戒心を露わにしてドアの向こうを凝視していた。

先ほどまでドア越しに激しい乱闘の音が響いていたが、今はもう何も聞こえない。

「外の戦いは終わったの? どっちが勝ったの?」

北村萌花は緊張の面持ちで佐藤健志を見つめる。

佐藤健志は北村萌花を背後に庇い、冷ややかな視線をドアへと向けた。

「いいか、ドアが開いて、もしテロリストだったら俺が食い止める。その隙に君は逃げろ」

佐藤健志の声には悲壮な決意が滲んでいたが、北村萌花は胸を打たれつつも首を横に振る。

「ダメよ、あなた一人を置いて逃げるなんてできない」

佐藤健志は振り返り、北村萌花の頬をそっと撫でて...

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