第276章 危険な子供たち

青井幸二の脳裏に、ある恐ろしい憶測がよぎった。警察の内部に、テロリストの内通者が潜んでいるのではないか、と。

この憶測は極めて危険だ。もし本当に内通者がいるのなら、自分が外部へ情報を発信した際、それがスパイの手に渡ってしまえば、自分もここにいる全員も一巻の終わりだ。

『賭けに出るしかない。カイルがテロリストの犬でないことを祈ろう』

青井幸二はそう心の中で念じながら、カチカチと微かに歯を鳴らし、モールス信号で外部へ情報を送信した。

ちょうど状況確認のために駐車場へやって来たカイルは、青井幸二からの暗号を受信した。

「くそっ。警察署内にテロリストのスパイがいるだと? そんな馬鹿な」

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