第277章 賢い子供たち

すべては一瞬の出来事だった。青木絵里香の反応がまったく追いつかないまま、何が起きたのかを理解したときには、そのテロリストはすでに床に倒れ伏していた。

「嘘でしょ、みんな、なんてことをしたの? 人を殺しちゃったのよ」

絵里香は恐怖で顔面を蒼白にさせた。銃を向けてきた相手が悪人だとはいえ、子供にとってこれはあまりにも地獄すぎる光景ではないだろうか。

「安心して、おばちゃん。ただの麻酔効果がある薬草だよ。こいつ、今はぐっすり眠ってるだけ」

光咲がテロリストの体を軽く二度蹴りつけたが、男は目を覚ますどころか、いびきまでかき始めた。

子供たちが人を殺めたわけではないと知り、絵里香はほっと胸を...

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