第284章 出会い

隊員からの報告を聞き、カイルの顔に妙な表情が浮かんだ。

青井幸二から以前送られてきた情報が、彼の脳裏をよぎった。『テロリストはエレベーターを使いたがらない』。

「つまり現在、ビル内でテロリストと監視室を奪い合っている集団がいる。内部システムを巡って争っているのも彼らである可能性が高い。手を組めるかもしれないな」

カイルの眼差しが力強さを増した。まずは隊員たちを率いて、監視室の状況を確認しに行くことを決断した。

十分という時間はあっという間に過ぎ去った。由紀がパソコンに最後のコマンドを打ち込むと、ホテル全体の内部システムが完全に彼の支配下に置かれた。

「完了。言った通りだろ、あいつら...

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