第287章 テロリストとの遭遇

階段に足音が連続して響き渡る。北村菜々美が先頭を歩き、北村萌花と佐藤健志がその後に続いていた。

「どうしてエレベーターに乗らないの? こうやって一階ずつ登るなんて、すごく疲れるじゃない」

北村菜々美は不満げに愚痴をこぼした。せっかく上から駆け下りてきて、ただでさえ疲労困憊だというのに、また階段を登るとなれば余計に体力を消耗してしまう。

「お前、さっき恐怖で漏らしたのを忘れたのか? 小便臭くてたまらないから、同じエレベーターになんて乗りたくないんだよ」

佐藤健志は、北村菜々美にとって最も触れられたくない恥部を容赦なく指摘した。

北村菜々美自身も確かにアンモニア臭を感じており、怒りで顔...

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