第305章 内紛

ドアの外から響いた叫び声にルディが一瞬呆然とすると、佐藤健志と北村萌花もハッと息を呑んだ。

青井幸二は眉を顰めた。おそらく警察が要求を呑んで、デイブを釈放したのだろうと見当がついていた。

『ダンテス局長はいったい何を考えているんだ? 本当にあのクソ野郎の要求を呑んで、デイブを解放したというのか?』

幸二が疑念を抱いたその時、宴会場の重厚な扉が開き、テロリストたちに囲まれるようにして二人の人物が入ってきた。

その二人の姿を目にした瞬間、青井幸二と北村萌花は驚愕に目を見開いた。

一人は刑務所の囚人服を着たデイブ、そしてもう一人は、あろうことか青井幸一だったのだ!

なぜ幸一がここにいる...

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