第315章 隠し口座

怒りを露わにした佐藤真崎は足早に病院を後にし、手にしていた花束をゴミ箱へと激しく叩きつけた。

「クズが、どいつもこいつもクソ忌々しい!」

佐藤真崎がゴミ箱を思い切り蹴りつけると、ブリキ製の側面にべっこりと凹みができた。

ほんの先ほど、病室から出てきた雲輪桃は彼に丁寧な口調でこう告げたのだ。

「当主は未だ昏睡状態にあります。医師からも、ご家族以外の方の面会は控えるよう言われておりまして。それに、森村優衣も少し一人で落ち着きたいとのことで、どなたともお会いしたくないそうです」

その際、佐藤真崎はいったいどの医者がそんなことを言ったのかと問い詰めた。

すると雲輪桃は珍しく一瞬押し黙り、...

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