第321章 北村菜々美を逮捕

北村菜々美の顔から、さぁっと血の気が引いた。

彼女は忌々しげに別のクレジットカードを取り出した。もしかして本当にカードを間違えただけではないかという、一縷の望みにすがりたかったのだ。

だが、手持ちのカードをすべて切り終え、そのどれもが決済不能だと判明した瞬間、彼女はようやく事の異常さに気づいた。

「くそっ、口座のシステムエラーに決まってるわ」

蒼白な顔のまま、彼女は身につけていたジュエリーをすべて外し、デパートの支配人に突き返した。

「これ、全部いらないわ。返品よ」

支配人の顔が険しく曇る。

「お客様、冗談はおやめください。洋服のタグはすべて切り捨てられ、こちらの指輪にもお客様...

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