第322章 推測

青井幸一と彼の部下たちは、いずれも百戦錬磨の傭兵である。青井幸一が声を上げた瞬間、全員が即座に戦術的回避行動をとった。

ほぼ次の瞬間、一発の銃弾が青井幸一の立っていた位置を掠め、地面に激突した。

「隊長、あの狙撃手はあんたを狙ってるみたいだぞ」

コンクリートの柱の陰に身を潜めながら、アゲートが青井幸一に向かって大声を上げる。

「昔の敵か? だが、あの腕前じゃ大したことないな」

カノンは鼻で笑った。誰一人として命中させられないのだから、確かに腕は素人同然だ。

青井幸一は狙撃手の正体を詮索することなく、キツネへ視線を向けた。

「キツネ、位置は特定できるか」

キツネは小さな手鏡を取...

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