第340章 スキー場でのトラブル

北村萌花と佐藤健志はゲレンデの頂上に辿り着いた。そこはスキーを楽しむには絶好の場所だった。

だが二人はすぐには滑り出さず、双眼鏡で青木絵里香と岡本源の様子を観察していた。

レンズの向こうでは、岡本源がストックを使って青木絵里香のスキー板を外してやり、続いて自分の板も脱いでいる。

二人は支え合いながらコースの最下部まで歩いていくと、再び板を装着し、カニのように横歩きで十メートルほど斜面を登っては、またゆっくりと滑り降りるという動作を繰り返していた。

「あいつら、何やってるんだ? どうしてカニみたいに斜面を這い上がってるんだ?」

佐藤健志は双眼鏡を北村萌花に渡し、不思議そうに首を傾げた...

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