第342章 また怪我をした

岡本源ともう一人のスキー客が、雪の斜面を派手に転げ回った。

青木絵里香は悲鳴を上げ、慌てて岡本源の元へ駆け寄る。

「岡本源、大丈夫!? お願い、驚かさないでよ!」

蒼白な顔で何度も名を呼ぶが、岡本源は雪に突っ伏したままぴくりとも動かない。

そこへ北村萌花と佐藤健志が滑り降りてきた。倒れている岡本源を見るなり、北村萌花は急ブレーキをかけ、ボードを外して彼のそばへと駆け寄る。

「どうだ? ひどい怪我か?」

佐藤健志が険しい表情で北村萌花に尋ねる。

北村萌花は眉をひそめただけで、何も答えない。

その沈黙を深刻な事態だと勘違いした青木絵里香は、岡本源の体にすがりついて泣き叫んだ。

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