第359章 発狂した病人

佐藤健志は北村萌花を伴って刑務所を訪れていた。二人の後ろには、護衛するように青井幸二が付き従っている。

三人がモニタールームに入ると、そこには一つの画面が明るく光を放っていた。映し出されているのはブラック・ジャックだ。彼は全身を厳重に拘束され、独房に閉じ込められていた。

モニターの前に歩み寄った北村萌花は、その凄惨な光景に思わず息を呑み、両手で口元を覆った。

手足を縛られたブラック・ジャックは、まるで陸に打ち上げられた魚のように冷たい床の上をのたうち回っている。口にはボロ布が猿轡としてねじ込まれていた。それでもなお、監視カメラを睨みつけるその眼差しは狂気に満ち、血走った眼球はさながら怒...

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