第365章 不思議な薬草

電話の向こうから、低くしゃがれた声がした。

「これから先は北村萌花にやらせろ。あいつなら白血病の治療薬を必ず作り出す。森村家が佐藤家を潰そうとしてるのは、俺の今後の段取りに響く」

声には苛立ちが滲んでいた。森村家のやり方が、よほど気に食わないのだろう。

「本当はじわじわ締め上げるつもりだったが……向こうからこんなデカい弱みを差し出してきた。なら先に片づける」

佐藤和也はしばらく黙って聞いていたが、やがて口を開いた。

「先生。なぜそこまで北村萌花を信用できるんです。白血病の薬を必ず研究できるって、どうして言い切れる?」

「分からないのか? お前と北村萌花は、いちおう夫婦だったんだろ...

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