第377章 写真

佐藤健志は、北村萌花が「お義母さんに会いに行く」と口にした瞬間、目を見開いた。表情にはかすかな恐怖まで浮かんでいる。

「なあ、ダーリン。バカなこと考えるなよ。俺たちには子どもが三人いるんだぞ」

北村萌花はぽかんとしたあと、むっとして佐藤健志の足を踏みつけた。

「何を想像してんのよ。私が言ってるのは、お母さんのお墓に行って、このことを報告するって意味」

「いてて……」

佐藤健志は北村萌花を抱き寄せ、へへっと二度ほど笑った。わざと聞き違えたふりをしたのだ。少しでも彼女の心が軽くなれば、それでよかった。

案の定、そんな小競り合いのおかげで、北村萌花の肩から力が抜けていく。

佐藤健志は...

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