第379章 佐藤健志を探す

空は鉛色に沈み、黒雲にふさがれた山あいの渓谷で、人々が崖から転落した佐藤健志の行方を追っていた。

捜索にあたっているのは、佐藤家が金でかき集めた救助隊員たちだ。佐藤家は費用など度外視で、市内の捜索隊をほとんど総動員している。

だが、佐藤健志が転落してからすでに10時間。いまだ手がかりはなく、車両すら見つかっていない。

警察車両が鉱区へ乗り入れ、青井幸二が降り立った。足早に、近くに張られたテントへ向かう。

そこが捜索の指揮所だった。青井幸二は幕をかき分けて中へ入る。佐藤健志の両親と祖父が、固い空気の中で待っていた。

北村萌花は椅子に座り、膝を抱えたままぼんやりしている。焦点の合わない...

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