第102章

新藤鈴奈が顔を上げると、人に囲まれていた女もまた、ちょうど彼女に気づいたところだった。相手の頬にふわりと穏やかな笑みが広がり、ゆったりとした足取りでこちらへ歩いてくる。

「これから同じ組でご一緒することになりますし、どうぞよろしくお願いしますね」

津田真由は、いわゆる大人の知性派という路線だ。柔らかなロングの巻き髪が色気を添える一方、顔立ちは薄化粧が映える淡いタイプで、どこか清潔感が際立つ。その二つが溶け合って、優しい美人――そんな印象を作っていた。

新藤鈴奈がわずかに眉を寄せたところで、隣のシェリーさんが先に口を開く。

「津田さんも参加するんですか? まだ聞いてなかった。役は何です...

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