第148章

空気がどこか張り詰める中、津田真由が先に口を開いた。

「違います。鈴奈さんのことが心配で……征也に頼んで、一緒に様子を見に来ただけです」

「――あんたが、新藤鈴奈の結婚を壊した不倫相手ってやつ?」

ガラガラと、まるでアヒルの鳴き声みたいに耳障りな女の声に、津田真由は眉をほんのわずかにひそめた。

(神園の奥さんと鈴奈さんは仲が悪いって聞いてたのに……なんで今さら庇うの?)

顔色を落として、真由はきっぱり言い返す。

「事情もご存じないのに、勝手なことを言わないでください。私は不倫相手なんかじゃありません」

神園の母が口を開きかけた、その瞬間。

神園の父が手で口元を覆って止めた。

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