第76章

その日の午前中、シェリーさんは新藤鈴奈のSNSアカウントを使って、一本の投稿を打った。

『最近の件について、私から説明と釈明をさせてください。本日15時、配信でお会いしましょう』

投稿が出た瞬間、あっという間に拡散され、沈みかけていた話題が一気に息を吹き返した。

葵はスマホを抱え、跳ね上がっていく数字を眺めながらにこにこする。

「さすがシェリーさん。下のアカウント、育ててるだけありますね」

シェリーさんは、コーヒーを飲みながら俯いている新藤鈴奈をちらりと見て、意味ありげに言った。

「私がどれだけ腕があっても、ここまでの影響力は出せないわよ」

葵がきょとんとして聞き返す。

「シ...

ログインして続きを読む