第四十三章

紗夜は頷いた。「ええ。じゃあ、帰りにスーパーに寄りましょうか」

 

スーパーへ向かう道すがら、彼女はすでに夕食の献立を考え始めていた。

 

ほどなくして、紗夜が住むマンションの近くにあるスーパーに着く。車を停め、三人は連れ立って店内へと入った。

 

ショッピングカートを押しながら、紗夜はスマホのメモアプリを開いてメニューをリストアップしようとする。ふと、隣を歩く藤原司に顔を向けた。

 

「何か苦手な食べ物はありますか?」

 

「ごぼう、ピーマン、パクチー」

 

紗夜の指が、ぴたりと止まった。

 

自分もその三つが苦手だったからだ。

 

子供の頃、栄養バランスのためだからと無理やり口に詰め込まれ...

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