第四十八章

その声のトーンに、紗夜はどこか妙なものを感じ取った。

 

「まさか……合コンとかじゃないでしょうね?」

 

と探りを入れる。

 

「私がそんなベタなことする人に見える?」

 

薫の声には不満の色が混じり、すぐにまた軽快な調子に戻った。

 

「とにかく、仕事が終わったらちゃんとお洒落して待ってて。後で迎えに行くから。行けばわかるわよ」

 

「お洒落して?」

 

「そう、お洒落して」

 

薫の口調は、有無を言わせない。

 

紗夜はますます怪しいと感じ始めた。

 

「本当に合コンじゃないって言いきれる?それに、私、あまり遅くはなれないの。遥が待ってるから」

 

「大丈夫。全部手配済みだから。遥ちゃん...

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