第102章 手作りの感謝状

「私の兄がケビンなの」

セレナは隠し立てもせず、渡辺美咲が知りたがっていた真相をあっさり口にした。

「今日のあの感謝状もね。兄が、あなたに届けてほしいって私に頼んだの。昨日はもう少しお話ししたかったんだけど……美咲さん、帰るのが早すぎたから」

セレナははっきりとは言わなかった。けれど言外には、渡辺美咲の身元を詮索したわけではない、という含みがあった。

それを察して、渡辺美咲もそっと胸を撫で下ろす。

誰だって、自分の個人情報を勝手に掘られるのは嫌だ。

「なるほど……」

セレナとケビンの関係が分かって、渡辺美咲の強張っていた身体から力が抜けた。

何しろ彼女は、ケビンを二度も助けて...

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