第129章 健人の変化

「うん、じゃあ呼んでくるね」

渡辺美咲は迷うことなく、そのままリビングへ向かった。

麻友の背後に回り、ちいさな肩をそっと叩く。

「麻友、パパがお迎えに来たよ」

麻友はちょうど遊びが盛り上がっているところだった。そう言われた途端、唇をきゅっと尖らせ、目のふちにみるみる涙が溜まっていく。

「美咲おばさん……もうちょっとだけ、ここで健人兄さんと遊んでてもいい?」

帰りたくない。だからこそ、麻友は遠慮なくお願いを口にした。

今日はまだ、田中健人と遊び足りないのだ。

少し前、なぜだか二人は急に仲良くなった。それからというもの、ほとんど毎日のように一緒に遊んでいる。

もちろん、たいてい...

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