第148章 渡辺莉々が再び現れる

道中、車の流れは悪くない。速度もそれなりに出ていて、さっきまでと大差はなかった。

ただ、警察署の看板が見えてきた、その直前――後ろについていた白い車が、最後の交差点でくるりと方向を変えた。

「藤本さん、あの車……行っちゃいました?」

渡辺美咲はずっとバックミラーの奥を気にしていた。白い車が引き返した瞬間、すぐに気づく。

藤本さんは頷く。表情は硬いまま。

「はい、奥様。引き返しました。ただ……念のため、もう少し遠回りして戻りましょう」

「うん、お願い」

胸のつかえが、ほんの少しだけ下りる。けれど同時に、疑問がじわじわと増殖していった。

――いったい、誰が私をつけてるの?

答え...

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