第47章 拒絶

昼休み。渡辺美咲が病院を出ると、陽射しはちょうどやわらかく降り注いでいた。

少しだるい手首を揉みながら、とりあえず食堂で軽く済ませよう――そう思っていた、その時だった。ふと視界の端に、見覚えのある人影が入る。

きちんとしたスーツ姿に、手には上品な弁当箱。こちらの様子をうかがうように立っている。

渡辺美咲が目を凝らすと、それはケビンだった。

立ち去りかけていた足を止め、彼のほうへ歩いていく。

「渡辺先生」

彼女に気づいたケビンは、ぱっと表情を明るくし、足早に近づいてきた。

「もうしばらく待ってたよ。今、ちょうど休憩?」

渡辺美咲は頷いたものの、胸の内では少し意外に思っていた。

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