第28章

「どんな決断を下そうと」須藤礼は箸を置き、静かな声で言った。「私たちはあんたの味方だ。無条件でね」

玲子は何も言わず、ただ詩織を見つめている。その瞳も同じ意志を伝えていた。

詩織は俯いたまま、目の前の粥をスプーンでかき混ぜる。すぐには答えなかった。

しばらくして、口を開く。「実は、ずっと前から知っていたの」

玲子の動きが、微かに止まった。

「彼の浮気」詩織の口調は平坦だった。「最近じゃない。ずっと前から」

一呼吸置く。

「私が待つことを選んだのは、未練があるからじゃない。これ以上、揉めたくなかったから。冷却期間が終わるのを待って、もらうべきものをもらって、綺麗さっぱり出て行くた...

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