第34章

「贈ったものをすべて突き返される。どう機嫌を取ればいい?」蓮はこめかみを揉んだ。

 

「社長が奥様に贈られたアクセサリーは」江藤の声は平坦だった。「すべて西園寺様が選んだ後の残り物です。奥様が受け取らないのも当然かと」

 

蓮は冷ややかな視線を向けた。「なんだと?」

 

江藤は密かに息を吐き出した。これまでの経緯を間近で見ていた身として、詩織が不当に扱われていることは明白だった。

 

「仕入れたネックレスと腕時計は、もともと西園寺様に選んでいただくためのもの。西園寺様が目を通された後、残った品が奥様に渡されました」

 

「詩織様は、贈り物の価値に文句をつけたことなど一度もありません。ですが、誰...

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