第66章

毒誓が落ちてから、数秒間、宴会場は完全に静まり返った。

何人かの客がそっと目を見交わした。

西園寺瑠璃の声は明瞭で、揺るぎなかった。浅宮詩織はその間、一言も発せず、ただ立ったまま、温度の低い彫像のように表情を動かさなかった。

沈黙それ自体が、語り始める。

客たちの心が揺れ始めた。計画書は間接的なものだ。毒誓は明確だった。目の前の女は何も反応しない――

「何も言わないのは、やめあしいからじゃないか」

「冤罪なら、とっくに口を開いてる……」

小声のつぶやきが、空気に滲んでいく。

西園寺の父が娘の隣に直立し、顔を引き締めていた。母は顎を上げ、隠しもしない勝ち誇った目で、ゆっくりと詩織...

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